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「事務所の公式サイトにも※在籍アイドルは事務所社長の孫と結婚する可能性があります。って書いてあるしの」
フォフォフォと笑うおじいちゃん。ええええ!?
「めちゃくちゃだよ!? 私の承諾は?」
「選ぶのはお前じゃ。碧」
「そういう問題じゃなくて!」
「さあ。まずはラブロットとお見合いしないかね。三ヶ月様子を見て、ダメなら他をまた紹介するのでどうじゃ」
「ラブロットって相当人気だよね!? 大丈夫なの!?」
私地味でさえない普通の高校二年生だよ!? 釣り合わないにも程があるよ!?
「さあ。挨拶するんじゃラブロット」
おじいちゃんに言われて、まずは小柄な黒髪の男の子が動いた。
女の子みたいに顔は可憐で、すごく気が強そうなその子は歌がうまくて有名だった。
「神田雪之丞(かんだ ゆきのじょう)だけど、僕は歌があればそれでいいと思ってるから結婚相手としては優良物件だと思うよ。ご飯も食べれればいいし、衣服も執着ないしねー……あ、枕だけは重要視するけどね。碧ちゃん?」
キツめなのかふんわりしてるのかわからない口調で彼は微笑んだ。うわ、可愛いー。体も華奢だし、確か衣装もハーフパンツとか可愛い感じが多いよね。あちこちのポスターでよく見る。お人形みたい。コスプレさせたい。
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