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「お疲れ様でしたー!!!」 今夜はライブの打ち上げ。 俺たちのライブは大盛況のうちに幕を閉じた。 「陽斗、飲みすぎだぞ。」 「そんなことなぁーい。」 完全に出来上がっている。 こうなると、陽斗は面倒臭い。 「蓮は飲んでますかぁー?」 「うん。飲んでるよ。」 「聞こえなぁーい。」 盛り上がっている店内は耳が痛くなるほどうるさかった。 俺は真守を見つけると、大きめの声で言った。 「陽斗をホテルの部屋に連れていくわ。これ以上、飲ませるとやばい。」 「おっけ。わかった。ここは俺が何とかしておくから。」 「いつも悪いな。リーダー。」 「こういう時だけリーダーって呼ぶな。」 そう言いながらも、満更でもない真守を残し、俺と陽斗は一足先にホテルの部屋へと戻った。
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