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翌朝、俺が目覚めると隣に陽斗の姿はなかった。
俺はベッドから起き上がり、洗面所へ向かった。
「おはよう。」
「おはよ…」
そこには、気まずそうな表情を浮かべた陽斗が居た。
「昨日はごめん。」
「酒は飲んでも飲まれるなだぞ。」
「はい、その通り。」
「でも俺の前でよかったな。あんな陽斗を他の人が見たら、やられてたぞ。」
「もしかして、蓮のこと誘った?」
「うん。」
「まじか。」
陽斗は頭を抱えて、その場にしゃがみ込んだ。
「へぇ、俺の他にも誘ってるんだ。」
「それは、その...」
なんだ?この気持ちは。
無性に腹が立つ。
この男を抱きたい。
俺の本能がそう呟いた。
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