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「はぁ...はぁ...」
俺は隣で息を整えている陽斗を見た。
「蓮は俺のこと好き?」
「メンバーとして好き。」
「昨日も同じこと言ってた。」
「そうだっけ。」
俺は起き上がり、煙草に火をつけた。
「蓮って煙草吸うんだ。」
「内緒だぞ?」
「俺たちの関係も?」
「そうだな、俺たちの秘密。」
俺はそっと陽斗の唇にキスをした。
「不味い。」
「ははっ、煙草の味って言えよ。」
「蓮はずるい。」
「なんか言ったか?」
「なんでもない/」
「ふーん。」
「シャワー浴びてくる。」
「行ってら。」
陽斗は立ち上がってバスルームへと向かった。
俺は窓の外を眺めた。
俺の欲望は今日も正直過ぎた。
これが俺の苦悩の日々の始まりとも知らずに。
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