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プロローグ 復讐心の生まれた日
清々しい朝日を受け、今日も一日が始まる。
母「卓也、ご飯できたわよ~
起きて、顔洗ってらっしゃい!!」
はぁ、僕にとっては死ぬほど憂鬱な一日のはじまりなのだけれども・・・
ましてや、週の頭月曜日は特に、今日から一週間学校に通うことになるのだから。
母「おはよう、ほらご飯食べたらさっさと行く!学校遅刻するわよ~」
母は知らない、僕が毎日クラスの全員からいじめを受けていることを。
学校は知らないふりをしている、先生もグルになって僕がいじめられていることを。
先生は卑怯だ、親が校長で好き放題やっていられる。
だから他の教師も口出しはできない、すれば学校を辞めさせられるから。
校長の親は教育委員会の理事をしている、もう歳だから名ばかりのお抱え理事らしいけど権力だけはずっしりと確かに握っている。
この学校を辞めさせられるだけならまだいい、でもことあるごとに校長は叔父である理事に告げ口してどの学校にも就かせないようにすると脅してくるから余計質が悪い。
諸悪の根源は果たしてだれか?
初めて僕をイジメたクラスメートか・・・
それを黙認しあわよくば加担した担任か・・・
校長や理事の権力を恐れ見て見にふりをするその他の先生か・・・
大きな権力を玩具のように扱う担任・校長・理事の一家か・・・
今日から一週間、僕は理不尽ないじめに屈し続けることになる。
親に言えば済む話だと思った?
僕は親からも恵まれていなかった。
だってどこにいる?
『いじめの逆境あってこそ男子は強く立派に成長する。たかだか学生同士のいじめなんてそんなもんだ。』
なんて言う父親・・・正直目を疑ったよ。
母親に言えばよかったって?その後父親の言い分聞いたら君はどう考える?
『女には分かり合えないだろうな、男の友情っていうのはそこから生まれるって。だから巻き込んじゃダメだよ、男の友情に女は不要!』
時代錯誤も良いところだってツッコミたい?
僕もそれくらい強気でいられた幾分も楽になれただろうね。
家族くらいには強く言えたら、その後に起きる全ては違ってただろう。
家族にくらい、学校総出で僕をイジメているって話すことが出来たら・・・
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