第2章 見て見ぬふりをする大人たちへの罰

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ーー 校長室に呼ばれて仲良く談笑している。 人一人死んだ後だというのに・・・ それが同校の、同クラスの生徒だというのに・・・ 校長「しかし死人はちょっと大ごとだぞ?」 中水「はぁ、でもアレは事故ですから。」 校長「そうだな、何かの拍子で携帯が屋上の淵に追いやられ取ろうとしてバランスを崩して落ちた不幸な事故だ。」 中水「そうです。実際、突き落としたわけではありませんし。」 校長「・・・世間は納得するのか?」 中水「お爺ちゃんの力を借りれば?」 校長「学校に落ち度は無かったと?」 中水「はい。」 校長「あの子が屋上に行きフェンスのところで何かをしていたというのはどう説明するんだ?」 ・・・どうやら今回の事件をどう処理するか思案中のようだ。 僕としてもそれは非常に頂けない話、第一僕の不注意というのも不快なんだ。 僕がイジメられ追い詰められ、悪ふざけの一環で死んだんだから。 突き落とされてはいなかったけど、あれは流石に・・・ 僕は若干の憎しみを込め念じた。 (すべては担任のせいで自分は無関係、とはいえ倫理観のズレた教師を受け入れた自身の責任はある。その意思は担任の解雇を以て表明、息子とは絶縁・勘当とする。) 中水「・・・っていうのはどう?」 校長「・・・ダメだな、これでは周りが納得しない。結果として何かあって一人生徒が死んだという憶測が立ってしまう以上それについても考えねばなるまい。」 中水「いやだから、彼奴が勝手に屋上に入り込んで、勝手にスマホ落として拾いに行ったら滑って落ちた。コレで良いでしょ?」 校長「よし責任取って辞めろ!」 中水「え!?」 校長「私も謝罪せねばなるまいしな・・・ パフォーマンス的にも親子の縁を切るというのは俺を立たせるには十分な手段だと思うんだかどう?」 中水「まさか、冗談・・・だろ?なぁ、親父!!」 校長「親父?こんな時だけ頼って、私だってもう限界だ。何度もみ消した? そりゃ私だって昔はいじめの1つや2つやってきた、だからお前はそれ以上に悪質だ。俺の親父だってもう手一杯なんだよ。 もう、もうろくしててまともに業務をこなせていない、名ばかりのお抱え理事なのは知っているだろ? お前の尻ぬぐいをする最後の砦でいてもらっているだけなんだ。 周りの連中も、何もできない理事に不審に思っている。 だが、今回の事件は君のせいだということにすればそれで丸く収まる。 私は親子でも許されないことをしたという責任で縁を切るパフォーマンスをすることで周りから褒められる。それを以て親父を理事から引きずり下ろし俺が理事をすればすべては解決だ。」 中水「そ、そんな・・・お、俺はどうすれば」 ーー ・・・自分で念じておいてなんだけど校長もどうにかしたいわ、コレww 何この糞過ぎる茶番は・・・ ゼウス『うわ、これは・・・』 「神様もやっぱりそんな感じなの?」 ゼウス『え?あ、あぁ・・・酷いな。まぁ君の復讐も結構なものだと思うんじゃが』 「え、何否定した!?」 ゼウス『いや、完膚なきまでに叩き潰したなと、担任をさ。』 「それだけのことはしたと思う。」 ゼウス『それもそうか。』 「でもそれはそれで・・・」 ゼウス『校長が際立って見えるか?』 「はい、なんか良い話に持って来ているのが癪に障ります。」 ゼウス『なぁ、君キャラ変わった?』 ・・・さて、校長をどうするかだな。
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