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ーー
父「卓也ぁ、本当にスマナイ、申し訳ないことをした。
お前がそんなに苦しんでいたなんて、いじめなんてちっぽけで軽いものとばかり・・・
本当にすまなかった」
母「・・・アナタ。」
あ・・・この感じ女を下に見ているタイプの人間ってことは伝わってないな。
ただ、自分のせいで死んでしまったってのは伝わってる。
正直、意気揚々と男子たるものって武勇伝のように語っていたのも僕が死んでしまった原因の1つなんだよな。
母親に相談しようって思ったけど、それは逃げで恥だと父親に教えられたからこそ逃げ道が無くなったわけで・・・
少しぐらい懲らしめても、いいよね?
僕、死んじゃったんだもん。
と、やんわり念じてみた。
(母に相談できなかった本当の理由を告白。)
父「本当にすまなかった。こんなことなら母ちゃんに教えるべきだったんだ。俺がいらんことを言ったせいで・・・」
母「・・・何を言ったの、あなた。」
父「え、あ、いや。その、男子の青春時代の在り方というか、血気盛んでいろんな人に揉まれてこそ魅力の増す男子だ・・・とかなんとか。言った気がする・・・」
母「な、なんてことを!」
父「いや、俺の若い頃は毎日喧嘩して全身傷だらけで怪我をして帰ってきたもんだよ。だからこそ、俺はこうして頑丈になった。」
母「そんな、昔と今じゃ色々違うんですよ?まぁなんてこと・・・」
両者は地面に突っ伏して大声で泣き始めた。
ーー
・・・なんか申し訳ないことをした。
というか、アレ?
これそもそも両親を悲しませないための、両親の心の負担を減らすための復讐じゃなかった!?
「神様!?」
ゼウス『え、何じゃ?いや、真実を知るということの尊い事、大事にするべきことというのは神にとっては当然の行いなのじゃ。
ホレ、続きを見て見ろ。絶望するのはまだ早いぞ?』
ーー
母「あなたばかり責めたけれど、私も見て見ぬふりをしてたのは確かだわ。
なんだか学校に行きたがらないあの子を無理やり引っ張って外に追い出したこともあったもの。あの時もう既に・・・」
そういえばそんなこともあったけ、もう大分昔で忘れてたけど・・・
だからあまり母親も刺激させないようにって思ったんだっけか?
父「いや、俺のせいだ。俺が甘く見てた。まさかこんなことになるなんて・・・」
ーー
と、誰かが訪問。
どうやら先ほど校長に一言言ってきた弁護士だった。
息子の死の真相の究明に助力をっていうことかな?
いい具合に僕が干渉した2つの運命が交錯したってところか。
いや、話を聞いていると校長の息子を突き放した流れも汲んでいるようだ。
こうなれば、担任より理事より校長を徹底的に攻撃しようって考えになったらしい。
まぁこれはこれでアリ・・・かな?
ゼウス『どうじゃ?運命に干渉する力、堪能できたかえ?』
「はい。」
ゼウス『じゃあ”運命の傀儡師”になってくれるか?』
「それはちょっと飛躍しすぎてません?」
ゼウス『そうか?ワシがお主に他人の運命に干渉する力を授けた理由を忘れたわけではあるまい?』
「いや、今ので僕に全部任せられるのかっていうそういう話・・・」
ゼウス『なんじゃそのことか?それは心配ご無用じゃ!』
「え?」
ゼウス『運命の傀儡師は常に神様とコンタクトの取れる異質な存在じゃからのう。
困ったときはいつでもヘルプミーだぞい?』
「・・・それを最初に言えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
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