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第3章 運命の傀儡師
ゼウス『さて、改めてお主の力について説明するぞい?』
「はい。」
ゼウス『実際に試してみて分かったこともあると思うが、ほとんどの操作がそれで可能じゃ。既に起こりつつある或いは起こっている事象に対して干渉し運命を無理やり決定させることはもちろん、新たに運命の分岐点を作ることで全く新しい運命を築かせることも可能じゃ。』
「はい。」
ゼウス『じゃから基本的に誰にでも有効で、何でも可能ということになる。ここまでは良いな?』
「・・・はい。」
ゼウス『次に、運命の傀儡師の在り方について説明するぞい?』
「はい。」
ゼウス『その存在意義はあくまで悪意の緩和。悪事を働く者の運命への干渉が存在理由となる。つまり、運命の傀儡師として生きるのならこの力の干渉先は100%悪意ある者へのみとする。』
「はい。」
ゼウス『じゃがさっきも言ったが、この力自体にそれらの自動制御はついていない。お主自身がそれを見極め干渉するのじゃ。』
「・・・話、ループしてません?」
ゼウス『最後まで聞け!』
「はい、すみません。」
ゼウス『要するにじゃ、お主が悪意ある者以外の者にその力を使うとお主は地獄行きじゃ。』
「・・・その話前もしませんでした?」
ゼウス『あの時話したのは復讐の対象者に必要以上の悪意のある運命への干渉は地獄行きだと警告したに過ぎん。
今回はお主が全く知らぬ人々に対して干渉する場合の注意事項じゃ。
勿論、悪意ある者への必要以上の悪意の運命もご法度じゃ。
とまぁ制約はいくつかあるが、お主が善意ある人間であれば何も気にすることは無い。
時々おるのじゃ、力を持つがあまり悪意に溺れる者がな・・・』
「はぁ。」
ゼウス『ってなわけで、お主には行ってもらうぞ?』
「一応聞きますけど、僕に拒否権は?」
ゼウス『このまま天国に行くのなら止めはせん。』
「・・・・」
なんか嫌な選択肢だな。
まるで僕に生に未練があるみたいじゃん。
ゼウス『無いのか?』
「だからナチュラルに心を読むな!」
ゼウス『ワシの特権ぞい♪』
「はぁ、もういいです。その力ください!」
と、いうと周りが神々しく光り出した。
足元が見えないくらいまぶしいくらいに光り出し、ゼウスがなんか喋る。
ゼウス『ほい来た、案内する異世界は・・・
大いなる悪意があたりを混沌で包み込む異世界”パラゲリア”
お主は、その世界の中心核を担う”運命の傀儡師・タクト”じゃ。』
「え?タクト!?」
ゼウス『卓也っていう名前は少々目立ちすぎるからのう、偽名じゃ偽名。』
「それありなの!?」
ゼウス『第二の人生を歩む新たな名前と解釈すればよかろう?
それでは行ってくるのじゃ~』
パカッ
ヒューン
・・・・
・・・
・・
・
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「なんで地面に穴が開いているのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお?
ワープとかそういうのじゃないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
・・・・・・・・。
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