第3章 運命の傀儡師

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ーー #「へへへ、ここか。この家の利子の設定額は・・・10倍か。 踏んだくるぜ~」 うん、あからさまに悪人だね。 っていうか、どうやって運命に干渉するの? ちょっとした不幸ごときじゃこんな奴諦めんだろ? さっきまでの僕の復讐は既に事後、反省っていうより自業自得な運命を感じさせるような振る舞いを作っただけで・・・ それは意外と楽に出来たんだ、でも今回のコレは再犯防止的な目的でしょ? つまり、諦めさせる方向シフトしないといけない・・・ いや最初っから難易度ムズすぎやしないか? はぁ・・・ と、とりあえず念じてみた。 (第三者の借金の取り立てが来て身に覚えのない借金に追われる。現金じゃ足らず土地を売れだの身体を使えだのと追い詰めるが、ギリギリのところで人と違いだと分かりその場を後にする。) #「奥さん、借金の回収参りました。(ガンッガンッガンッ) 聞いてます?」 %「オタク、ワシんところに借金しとるな。今日が返済期限だが金は用意できたか?」 #「え、何?俺借金なんてしてないんだが?」 %「何をふざけたことを言っている?今すぐ現金出さんかい、おい!?」 ・・・うわ、すごい迫力。 最初の借金取りの人身長だけは高い痩せているインテリ風に対して、割り込んだのはガタイの良い物理でモノを効かすのイメージな借金取り。 普通の人だったら泣くよ、コレ・・・ #「い、いや俺お金借りてないんで。」 %「んなふざけたこと言ってると後悔することになるぞ?借金を踏み倒すなんて俺は許さねぇからな。金がねぇならてめぇの身体でも売って返してもらうぞ?」 #「そんな、身に覚えのない借金の返済なんて・・・」 %「身に覚えがない?まだいうか・・・ってん? あぁ、すまんすまん人違いだったわ。ったく紛らわしいんだよ。 でもそうか、悪かったよ。身に覚えのない借金は返せんよな、申し訳ないことをした。じゃあな・・・」 ーー ・・・あ、帰っていった。 「コレセーフ?」 ゼウス『結局濡れ衣だったわけじゃしお咎めなしじゃなw』 「よしっ!」 ゼウス『それに件の借金もどうやら濡れ衣じゃったみたいだし、良い感じに目には目を歯には歯をが当てはまったようじゃ。』 「・・・それを先に言ってくれません!? 普通に参考になる情報だったんだけど!?」 ゼウス『すまんすまん、次から気を付ける。』 アラン「流石は運命の傀儡師、お見事でしたわ。さて初仕事お疲れ様ですわ・・・ えっとこの後は、宣伝することになっているのですが?」 「ん?」 アラン「運命の傀儡師をタクト様が継がれたことを皆様にご報告しないと・・・」 「あぁそういう?」 ゼウス『がんばえぇ~』 「・・・コレホントご褒美なの!?」
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