プロローグ 復讐心の生まれた日

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クラスにつくと、机は案の定落書きされていた。 『死ね』『キモイ』『臭い』『消えろ』『自殺しろ』 精神的に来る嫌がらせだ、しかも中には彫って文字を描いているのがある。 『いつになった死んでくれるの?』 驚くほど達筆に、それでも他の落書き以上に目立っている。 本心でそう願っているのか、ただただ悪質な嫌がらせをしたいだけのものなのか僕には判別つかない。 本当に死んでほしいって思っているって信じるほどには陰湿ないじめを1年近く受けているんだから脳もだんだん麻痺してくる。 周りを見ると皆ニヤニヤ、ニタニタと不快な笑みを浮かべている。 僕が泣くのを待っているみたいだ、でもこれも一応は予想の範疇。 まさか文字を彫ってくるとは思わなかったけど・・・ 今までは油性ペンやら水性、ボールペン、鉛筆それぞれ個性ある書き方で落書きをしてただけだったから。 この反応に落胆したのか1人の男子生徒が声を荒げる。 ??「んだよ、泣けよ!このクズがw」 康平「まぁまぁ。とりあえず、卓也君こっち来いw」 立ち止まって何も動けない僕にしびれを切らしたのか近くに座っていた男子生徒が僕のお尻を蹴る。 思わぬアクシデントに前につんのめり、康平くんの前で崩れ落ちる。 康平「こっち向いて?」 ボコッ なんの言われもなく殴られ、僕は泣いた。 周りは大笑い、何がそんなにおかしいのか僕には理解できない。 なんでだれも止めない? 僕、君たちに何かした? 殴られた痛みじゃなく、いじめられた精神的ダメージでもない・・・ただただ今の状況が悲しくて泣いた。 でも学校は平常運行。 何事もなかったように授業を進めていく。 授業中は静かだ、でも休み時間になると皆僕に向き直ってあれやこれやと虐めてくる。 そんなこんなで昼飯時、僕は康平君に屋上へ無理やり連れて行かされた。
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