プロローグ 復讐心の生まれた日

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屋上につくと康平君が口を開いた。 康平「あれなんだ~」 フェンスの先の崖際に何かが見える・・・アレは 「弁当箱!?」 康平「正解♪アレ取りに行かないとお前飯抜きだなww」 一歩踏み外せば下へ真っ逆さま、真下はコンクリまず落ちたら助からない。 というより、1階あたりの高さが思ったより高く4階建ての高校。 普通に落ちたら死んでもおかしくない高さだ。 その際に僕の弁当箱がある、下から取れない構造になっているため取りに行くにはフェンスを越える必要があった。つまり置くときわざわざフェンスを越えておいたと言うことになる、ご苦労なこったw え?弁当箱くらいどうでもいいって?そうだね、僕もそう思うよ。 わざわざ危険な思いをして取りに行く必要ない。 って、僕がソレに見とれている間にスマホを抜き取られ屋上の淵にまたもや追いやられた。 置かれたものがスマホとなると話は変わってくる、無くしたじゃすまないし壊れたでも済まない。 親が理不尽に厳しい僕の家庭環境じゃあ命に代えてもって代物になってくる。 僕は意を決してフェンスを越えた。それくらいは大したことが無い。 後はスマホを取って戻るだけ・・・ 無造作に置いているスマホに手を伸ばす・・と、スマホが動いた。 思わぬ動きに動揺して、僕はバランスを崩し屋上から頭を下に真っ逆さま。 僕は、死んだ。 死ぬ直前目にした光景は・・・ ニヤニヤ笑いながらつっかえ棒みたいなのでスマホを突き落としたクラスメイトの誰かと、屋上のど真ん中で仁王立ちしているリーダーの康平君が高らかに笑っていた。 やっぱり、本意で僕に死んでほしかったんだな… 死ぬ直前、僕はそう達観した。 ドサッ
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