プロローグ 復讐心の生まれた日

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目覚めたら周りは真っ白だった。 なんだか雲の上のような、いや雲には乗れないってこと僕も分かるけど何だろう・・・ 違和感だらけなんだよなぁ・・・ ん?目覚めたら!? ?『起きた?君も難儀な人生歩んだんじゃな、神にすら同情されることなんてそうそうないぞ?』 目の前には白髪白髭変な杖を持って白い服を着た爺さんが立っていた。 えっと、あの・・・ これはどういう? ?『ワシは神』 「頭打った?」 ?『ほれ、見た目が神々しいじゃろ?』 ・・・いや、いや、いや。 「・・・僕死んだんじゃ」 ?『ならこの摩訶不思議な光景も受け入れられるじゃろうて?』 「本当に神様?」 ?『そうじゃ、全知全能の神ゼウス。お主の理不尽な運命に救済をと思ってな・・・』 「理不尽・・・」 ゼウス『自分でも分かっておるじゃろ、両親に恵まれず高校では学校ぐるみのいじめ。挙句最後に目撃したのがお主が死んで歓喜する姿、死んでも死に切れんとはこのことじゃないかのう?』 「そう、ですけど。僕に何ができるって・・・」 ゼウス『復讐じゃ。』 「え?」 ゼウス『お主に復讐する力を与える。』 「良いの?」 ゼウス『お主は心優しき人間じゃと思うから大丈夫じゃろう、それに悪意を以てその力を使えばたちまち地獄行き確定じゃからな、使用には要注意じゃ♪』 「なんでそこまで・・・」 ゼウス『稀に見る鬼畜の所業っぷりじゃったからな、心優しき神というものは往々にそういうものを見定め救済に惜しみはせんのじゃ。』
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