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第1章 いじめっ子生徒たちへの罰
ゼウス『さて、お主に授ける力じゃが・・・他人の人生を創造する力じゃ。』
「はい!?」
ゼウス『例えば、ホレあそこに憎きリーダー格の子がおるじゃろ?』
「あぁ、なんか電車に乗ろうとしてますね。」
神も憎きって言うんだ・・・とかなんとか内心思って目の前に突然現れたモニターに目を移す。もはや何も驚くまいww
ゼウス『切符を入れようとしているところに、こうすると・・・』
ーー
ピピーピピー‼
康平「え?なんだよ!」
駅員「切符を入れてください!」
康平「入れたんだよ、でも出ねぇんだ!!」
駅員「そんなはずはありません、切符を持っていないのなら入れませんよ?買ってから来てください!!」
ーー
「あらぁ~」
ゼウス『こんな具合じゃw』
「なるほど・・・」
ゼウス『生命を脅かすほどの操作はできぬが、己に非のない理不尽な些細な失敗程度なら可能じゃ。』
「う・・・うーん。」
ゼウス『ほれ、やってみると色々分かることもあるじゃろ?
ほら御覧、今朝お主の下駄箱にせっせこ虫を敷き詰めたのはあの子じゃ。』
と、指差したのは、リーダー康平君の腰巾着ともいうほどにべったりしてヘコヘコしてたキザったらしいいやみ満載の顔面をしている沼田司君だった。
どうやらリーダーに言われたのか自販機でジュースを買ってる様子がモニターには映し出されていた。
って、アレ?
「使い方って?」
ゼウス『念じて該当するものに今渡した杖を振りかざせば、念じた通りのことが起こるんじゃ。』
「そう・・・」
僕は念じた。
(自販機から何も出るなと・・・
リーダーから受け取った金は元より、司君の所持している財布の現金全財産が無くなるまで出てくるなと・・・)
ーー
司「あ、あれ?んで10回以上詰まって出てこねぇんだよ!糞が!
げっ、ヤバもう金ねぇじゃん・・・ったくどうするよ」
焦りだす司君、それもそうだ康平君のお使いを達成できなかったら責められるのは司君なのだから・・・
とそこへ行き交う通行人がふと件の自販機に立ち寄りジュースを買って取り出す。
司「んだよ、なんで俺だけ・・・
まぁいい、しめた。」
立ち去る通行人にぶつかり手に取っていたジュースを奪い取る。
後はダッシュして康平君のところへ戻るだけだったが・・・
#「おい、てめぇ俺のジュース捕んなや・・・」
ボコッ
肩を掴まれ引き留められ思いっきり顔面殴られましたとさ。
ーー
「あ・・・あのぉ?」
ゼウス『今のはお主が直接危害を加える意図でやったわけじゃないじゃろ?
それくらい見て取れる、まぁワシは神じゃからそもそも全てをお見通しじゃがな?
端から疑っておらんよ。
二次災害については不問じゃ。とはいえ、二次災害が起こる前提の操作はNGじゃぞ?』
「あ、はい。」
ゼウス『さて、おや?
今度はお主の机に落書きをしていた内の1人、名前は何じゃったか・・・谷裕司か。が、コンビニにおるそうじゃぞ?』
「僕のクラスメートよくご存じですね。」
ゼウス『言っても神じゃからの~』
「あ、はい。」
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