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ーー
裕司「クッソダル・・・」
裕司君はアルバイト中みたい、周りにお客さんがいるのにもかかわらず今にも気だるそうに品出しやらなんやらと作業に追われている。
僕は念じた。
(万引きしろ)と・・・
店長「裕司君、ちょっとこっちへ!」
何も分からず、バックヤードに連れ込まれる裕司君。
店長「今ポケットにしまったものを出してもらおうか?」
裕司「は、何を言って・・・」
店長が彼の言い分を聞くこともなくポケットをまさぐり中から取り出したものをテーブルに置く。
僕は適当に念じたので何を取ったのか分からなかったが、どうやら女性ものの化粧品を取ったことになっていたようだ。
ちょっとおかしな状況に笑う僕・・さて、店長はというとすごい形相で裕司君を見据えていた。
店長「君、裏行って手作りブースのパック詰めでもしてて?
もう店内の作業は回さないから、以上!」
裕司「え、ちょっと。」
店長「あのね、うちのスタッフがうちで万引きしましたって他所に知れ渡ってほしくないの。だから苦肉の策で裏方にでも移動って考えたの。いい?絶対口外しないでね?」
裕司「いや、俺万引きなんて・・・」
店長「じゃあコレはどう説明するの?」
ーー
戸惑いの表情で固まったままになってしまった。
必死に言訳しているのが滑稽に映っている。
身に覚えのない罪だから尚更・・・
「こ、これはちょっとやり過ぎた?」
ゼウス『うーん、犯罪行為は確かに人の人生を左右する重大な行為の1つ。
場合によっては軽犯罪でも罪は相当重くなり命の危険にさらされるケースも少なくはない。次から気を付けて?』
「あ、はい。」
普通に叱られた。
そりゃそうだ、やっぱりこの復讐は失点だったかぁ~
え?ゲーム感覚でもはや楽しそうだって?
そうでもないよ、今はあーでもないこーでもないと思案中でしかないからね…
ゼウス『お次も、落書きした1人じゃな。名前は確か・・・』
「山中寛君」
ゼウス『君付けなんだな、死んでも。殺されたようなものじゃろ?』
「僕はそれでも・・・」
ゼウス『そうじゃないじゃろ?許せないじゃろ、本音は何じゃ?』
「・・・なんか呼び捨ては歯がゆいというかなんというかw」
ゼウス『お主、とことん変じゃなww』
なんか馬鹿にされたんですけど!?
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