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柚葉が何度も読んでいた大好きだったらしい少女漫画のヒーローのようになりたくて、俺はそのヒロインを護るヒーローのように手本にしながら生きてきているだけだ。
流石に特異種能力は使えないが、愛読書らしく何歳になっても読んでいるヒーローのようになりたくて、俺は日々鍛錬を怠らなった、
性格は特に無口でもなければクールでもなかったと思うが、こっそりと買い集めた柚葉と同じ本のヒーローに憧れていたら、いつの間にか、俺はあまり喋らくなってしまっていた。
それでも日常生活に支障はでなかった。
むしろ俺の外見と見事にマッチしていたらしく、俺の株はうなぎのぼりだったようで、女子達からの人気も得られただけではなく、運動を頑張ったおかげで男子達からもたまに喧嘩を挑まれるが、あまり煙たがられることなく生きてきた。
その証拠がバレンタインデーという日に目に見える形としてあらわれ、その大量のチョコレートを手作りの品物以外は家族や柚葉の弟達にも配れる程だった。
俺は甘いものは好きではない。
だが、柚葉が作ってくれたものだけは別だ。
「凛くんあーげる」
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