好きなんだからいいじゃない

6/10
前へ
/10ページ
次へ
 じっと見つめ合う二人。  こういう言い方をすると誤解を受けそうだけれど。  門番男の口元がふっと柔らかくなった。 「……ようこそ、シャンシャン館へ」 「え……?」  そして入口を開いてくれる。 「あの、いいんですか?」 「いいも何も、ここは元々お前のために作った場所なんだからな。もちろんシャンシャンもだよ」 「え? ……いや、待って、もしかして、あなたって」  門番男が兜を外した。  爽やか笑顔のイケメンが現れた。 「久しぶり、野々華」 「お、お兄ちゃん!?」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加