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 もちろん俺は人生初エッチ、顔に似合わず実はエッチ大好きな清文とのエッチは濃厚で熱烈で、刺激が強すぎた。月曜になっても、思い出すと鼻血が出そうだ。 「あれっ、昼外出ないんスか?」  昼休み、うちから持ってきた安いカップラーメンと朝コンビニで買ったおにぎりを取り出した俺に、後輩で席が隣の寺田秀司が声をかけてきた。 「おう、俺しばらく外食しねえから」  大沼の誕生日に奮発したし、今後のデート代捻出のためにも、入社二年目の安い給料じゃ冬のボーナスまで節約しねえと懐がさみしい。料理は得意じゃねえけど、おにぎりぐらいならなんとかなるから、家で作って持ってくるようにしたい。そうすりゃもっと節約できるだろう。 「え~、俺がおごりますから行きましょうって」  どうせ土曜日どうだったか聞きてえんだろ。もったいねえからしゃべらねえぞ。  ホテルランチでサプライズで誕生日を祝った後、清文の部屋で結ばれた俺達は、俺が日曜の夕方に帰るまで、メシもデリバリーとかで済ませて一歩も外に出なかった。体力に任せて何度もがっつりエッチして、ベッタベタにいちゃついて過ごした。
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