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ハルトくんにかわいいね、と言われる度に胸がキュンとなる。
ハルトくんの手は魔法使いみたいだけど、私にとっては王子様。
ずっとハルトくんと一緒にいたい。ハルトくんだけのお姫様になりたい。
ある時、一緒に遊んでいたら、私の靴が片方だけ脱げてしまった。
脱げた靴をハルトくんが拾い、私に履かせてくれた。
「シンデレラみたいだね」
その言葉に胸がきゅうっとなって、思わず口に出していた。
「……ハルトくん、好き」
ハルトくんはびっくりした表情をしていた。
私は恥ずかしくなって逃げようとして、ハルトくんに腕を掴まれた。
「――待って!」
「……っ」
「エミリ、今のほんと?」
コクリと頷く。
顔が真っ赤になっているのが自分でもわかった。
「俺もエミリが好きだよ」
「……ほんと?」
「本当」
よかった、嫌われてなかった。
そう安堵したら、ハルトくんの表情が変わった。
「エミリ、ちゃんと意味わかってる?
俺はエミリのこと、女の子として好きなんだよ」
「え……、」
熱っぽい表情で真っ直ぐ見つめられたと思ったら、そのまま顔を引き寄せられてキスされた。
好きな人との初めてのキスは、心臓が破裂しそうなくらいドキドキした。
「エミリ、絶対に迎えに行く。
だから大人になったら、結婚して」
思わず涙を溢しながら、大きく頷いた。
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