1.崩れ落ちた幸せ

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 問い詰めたくて、塔子ちゃんを睨んだ。  私の視線に気づくと、塔子ちゃんはクスリと笑った。  わざとだ……。  私の企画を盗んだんだ――……っ!!  婚約者だけでなく、仕事まで奪うなんて……っ!! 「……っ、あなたっ!なんてことしてくれたのよ!?」 「きゃああっ!やめてください……!!」  頭に血が昇り、私ともあろう者が激昂して塔子ちゃんに掴みかかってしまった。  すぐに周囲が止めに入ったけど、初めて誰かのことが憎いと思ってしまった。  あの企画は、私が一から考えてずっと推敲しながら進めてきた、自信作だったのに。  やっと自分の中でも納得できるものができそうで、あと一歩だったはずなのに。  歩のことだって…どうして……  私が何をしたって言うのっ!? 「……っ」 「天王寺さん!?天王寺さんしっかりして!!」  そのまま、私は倒れた。  病院へ運ばれ、過度のストレスによるものだと診断された。身も心もボロボロだった。
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