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そろそろと出て行こうとしたら、「どこ行くんだよ」と呼び止められた。
「え、仕事の邪魔しちゃ悪いし部屋に戻ろうかと……」
「いいから、ここにいろよ」
「え……」
「あと少しで終わるから」
そう言われてひとまずソファに座った。
このソファはイギリスの家具メーカーから取り寄せた、お気に入りのブランドのソファらしい。
びっくりするくらいフカフカで、座り心地抜群。
このソファで寝転がりながらするゲームは最高。
でもゲームはなぁ……皇輝が仕事してるのに悪いし。TVも付けられないし。
私も仕事しようにも、会社にPC置いてきちゃったし。
することがなく、ひとまずうぱおのもふもふぬいぐるみを抱きしめてコテンとソファに寝転がる。
ヨーチューブでうぱおの切り抜きでも見るか。
「あーーー癒される……」
「ほんとそのマヌケが好きだよな」
いつの間にか皇輝がソファの上から覗き込んでいた。
「そいつの何がいいんだよ」
「アホかわいくて癒されるじゃん」
「よくわかんねぇ」
「仕事終わったの?」
「まあな」
皇輝が寝転ぶ私の隣に座る。見下ろされるような形になって、何だかドキリとした。
「何?」
「なんでもないけど……?」
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