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どちらかといえばマミは、自分の人生にそれほど
ドラマティックさを求める方ではないです。
生まれ育った地元に、優しめの両親が健在。
母方の祖母は、古い賃貸マンションを所有していて
小金持ち。
お小遣いに不自由はしないし、駅前には
痒いところに手が届くが如く、
お馴染みのチェーン店がズラリと並び、
街外れの一角には、
スリランカ出身の店長がお茶目に仕切る、
インド料理店が。
「ナンなら、ナンが食べ放題だよ」と、
陽気な客引きが名物です。
慣れ親しんだ友達と、生活レベルはつかず離れずの
僅差を保ちつつ、育児や業務用量販店での
買い物を仲良くシェアし合う。
ビジュ的には中の中のやや上の私。
たまに上の下に見えることもある、ガテン系の
筋肉質の旦那が欲しい。
ならば、ユウジ。
此奴で早目に手を打ち、専業主婦となる、、、。
もう少しで、そんな生活が手に入ると思えば、
女のパワーが漲ります。
元々、欲しいものはさほど苦労せずとも、
なんとなく、手に入れてきたタイプでした。
「ユウジのバカ!私を置いて修行僧になるつもり
かよ」
メイクが大幅に崩れても、ここは一気に攻めて、
勝利を引き寄せたいところです。
女たる者、涙線に水分はたっぷり搭載しておいて、
損はありません。
ていうか今まで、
同性からもライバル視されずらかったのは、
童顔で圧の弱い顔面を
上手く活かせていたのだと思います。
近年、涙袋を強調するメイクが流行り出し、
定着してきたのは、自分の顔タイプにとって
ラッキーだったと言わざるを得ません。
立ち位置が30代以降なら、ちょっと厳しい
涙袋メイク。
母にも教えてあげましたが、
目袋オン涙袋は、3Dを通り越して最早、
マルチバース?
意味違ってたら、ゴメンナサイと言うしかないです。
また話が逸れましたね。
遂に「マミ、結婚して下さい」と、ユウジは
跪いてきました。
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