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おばあちゃんから頼みごとをされるのは多かった。裏庭の、光の多く射し込むところで干した洗濯物。おばあちゃんの干した方は、均等に並んでいて、濡れた洗濯物が気持ちよさそうに風に吹かれていた。
仏様のところに、ご飯とお湯を替えに行くのは私の仕事だった。ずらりと並んだ白黒の写真の中にいる人に、線香をあげる。りん棒で、りんの縁をたたくと澄んだ音が鳴る。静かに手を合わせ終えたとき、遺影の中の女性と目が合った気がした。優しい、他者を慈しむような視線。どの写真よりも若く感じられたのは、私の気のせいだろうか。
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