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人妻の診察が終わった。次は私の番だ。あの巨乳のあとだなんて、これはなんの罰なの。
「どうせ私は胸が小さいです」
カーテンから顔を覗かせた先生に、私は不機嫌に言った。
「君はまだ十七歳なんだからこれからだろ」
やっぱり子ども扱いされてる。
「心配しなくても、そこは見ないから」
成長しきっていない子どもの胸なんて、見たくもないし見てもなんとも思わないですよね。
「何か怒ってる?」
「別に……」
「診せて」
特に気にも留めていない素振りで先生が言い、私は横になってパジャマのボタンを外した。
手術が終わってからはぐっすり眠れるようになった。一度眠ったら朝まで目が覚めない。もともと私はそうなのだ。
ところが、この日の夜は違った。消灯時間をとっくに過ぎ、寝静まった頃のことだった。その声は眠っている私の耳の奥に届き、私を目覚めさせた。意識がはっきりしてくるにつれて私は耳を疑った。聞こえているのは、隣のベッドからのいかがわしい声、二人の人間の息遣い。そういう経験のない私でも、さすがに何をしているか想像がつく。
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