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プロローグ
いつも、何をするにしても、ふたりは一緒だった。
それはもう母親のお腹の中にいた時から。
冬の、陽射しが輝く日に俺達は生まれたと、父親が教えてくれた。
俺達ふたりは寝食はもちろん、勉強する時、遊ぶ時、イタズラする時、興味を持つ物もいつも一緒。
お互いが何を考えているのかも、ほとんど手に取るように分かる。
まだふたり共女の子と付き合ったことは無いけれど、同じ子を好きになったらどうしよう……ということで、もしもの事態に備えて真剣に話し合った。
しょうがないから、双子の相手を探すしか無いな。という、あまり現実的ではない結論に至ったのだった。
そんな他愛無い日常がずっと続くと思っていた。
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