公暁、武士になろうとした男

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 やがて、公暁の受戒の師だった定暁が亡くなり、公暁は六年ぶりに鎌倉に戻った。 「若君は、鶴岡八幡宮の別当で終わるために鎌倉に戻って来たわけではないのですよ!」 「分かっている!」  義定の言葉に、公暁は苛ついたように答えた。  
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