36 ファースト凌辱 ※

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※  俺は起き上がりガリアードが足を開いて座ったところに、指でズボンのファスナーを開けようとした。 「違う、口で開けろ」 「え、口で……」  いきなりそんな上級者プレイを要求された! 「手を使うな、一度言ったら聞き返すな」 「は、はい!」  俺はしゃがんで口でズボンを開けようとした、なかなかうまくいかなかったけれど、時間をかけてなんとか開けるとガリアードの熱がむわっと顔にかかった。蒸れた匂いがする。  いつもはお風呂に入った後で清潔な状態だったけれど、今は違う。男臭さが半端ない。通常なら俺がその固さや大きさをまじまじ観察する暇もなく、すぐに後ろにくるから改めて目の前で確認することもなかったけれど、なんというか可愛くない。ピキピキと筋が入っていて、凶悪そのものだったし、匂いが……。好きな人のだけど、これは流石に口にいれたくない。 「手で擦れ」 「は、はい」  良かった、口に入れてガンガンに突かれるわけではないのだな。  助かった、こんな怖い思いしている中で口に含むのは嫌だった、もっと盛り上がっているなら、お風呂上りなら、なんとか出来るかもしれないけど、今はマジで無理。  俺が手でしごいていると、ガリアードが膝立ちを始めた。俺の顔の前に大きなブツがある、それでも口に()れろとは言われなかったので、俺の顔の前で俺の手でシゴイテいた。じれったかったのか俺の手にガリアードの大きな手を包んで、もっと力強くしごいていた。これ、もう自慰ですよね。ガリアードの腰が揺れる、そしてその瞬間、ピュっと白いものを吐き出した、俺の顔に。 「えっ」 「くっ、うっ」  一瞬何が起こったのかわからなかったが、その匂いで我に返った。ガリアードが目の前で射精をしている。顔に出された。驚きで固まると、俺の手は片手で掴まれて、頭の上にまとめられた。 「目をあけて見てるんだ、くっ、はぁっ」  もう片手では自分のモノをじゅっじゅっとしごいて俺の顔に最後の一滴までかけてきた。それは頬や首にしたたる。  目を見開いてそれを受け止めていると、ガリアードが息を吐き出し、俺の頬に付いた精液をすくって俺の口に入れてきた。 「うっ、うう、ぴちゃっ、うぇっ」 「舐めろ」 「うっ、ううう」  気持ち悪い。  だけど抵抗するわけにはいかなかったから、ガリアードの指を舐めた。ほんの少量でそれは終わった。すぐにガリアードが俺の頬をぐちゃっと手で覆って、精液を擦りつけた。ぐちゃぐちゃと俺の顔にクリームでも塗り込むようにこすりつける。この行動の意味がわからず、呆然としていた。  でもガリアードの顔があまりに真顔で怖くて、逃げたら余計に怖いことになる気がして、俺はガリアードの獣のような目を見て受け入れていた。  顔が臭い。でも我慢。  そしてキスをされた、舌を絡めてきたのでガリアードのキスで精液の味は少し薄れた。しばらく続いて、ガリアードの舌で精液の味を全て失くしてもらえてホッとした。俺はこんなに無理やりされていても、キスに夢中になる。  キスが終わるとガリアードが少し落ち着いたのか、怒りもちょっと軽減されたように見えた。  だけど怖い。どうしたって大きな男が高圧的な態度をとっているんだ、リリアンなんか太刀打ちできないから怖くても、ゴマをするしかない。 「お前は俺のものだ、俺以外の匂いを付けることは許さない」 「はい、リリアンはガリアード様の……ものです」  今度はナニが始まるの? 「じゃあ、リリアンの精液を俺につけるんだ」 「ど……どうやって」  今度はガリアードがあぐらをかいて座り、俺を起こした。そして俺のズボンを脱がせてガリアードの顔の前に立たせた。ちなみに俺は変態ではないから、こんなことをされていて、男根はくったりとやる気をだしていない。こんな状況で瞬時に勃起できるガリアードを尊敬した。 「俺の顔の前でお前が自分で今みたいにするんだ、そして俺の顔にかけろ」 「えっ」 「反抗するのか? お前は俺のもので俺はお前のものだ、今言っただろう。できないのか」 「で、できます」  嫌だけど仕方ない。敵地でいつまでもガリアードを怒らせておくわけにはいかないし、とにかく完璧に怒りを鎮めて、いつもの優しい彼に戻ってもらいたい。  俺は自分のモノに触ってしごいたけど、緊張しているからかいつまでも反応しない。 「リリアン、真面目にやれ」 「ご、ごめんなさいっ、いつもはガリアード様が触ってくれたらすぐに反応するのに、自分の手じゃ気持ちよくなくて」 「俺に触って欲しいのか」 「……はい」  ガリアードは少し笑った。良かった、ちょっとずつ機嫌が直っている? 「だめだ、自分で擦るんだ。その代わり俺はこっちを触ろう」 「えっ、あああ、あ、あ、あん」 「座ろうとするな、立ってやるんだよ。甘えるな、リリアン」  ガリアードは自分の唾液を指につけて濡らすと、ズボっとお尻に指を入れてきた、そして入った瞬間に俺のいいところを触った。もう触り慣れた場所だから迷わず到達する技術を持つガリアード。 「あ、あん、あ、あ」 「手が動いてないぞ、ああ、その手がなくてもお尻だけでリリアンは射精ができるんだったな、へたすると出さずにイクテクニックも持っているんだな、それじゃだめだ、出さなきゃ終わらない」 「っふ、ぅ、ふっ、うううう、ううんん」  俺は頑張ってすった、お尻への刺激が加わってあっという間に勃起して、もうすぐ出そうだった。 「っふ、できるじゃないか。ほら、イケ」 「あああ、あんん、ああ!」  ぴゅっとガリアードの望むように、ガリアードの顔にかけた、それをガリアードは口を開いて受け止めた。どうしたってリリアンの出した精液は口に入れたいらしい。なんだろう、この感じ。背徳感がヤバいけど、俺はこんな性癖は一生身につかないだろう。 「はっ、はん、ガリアード様、もう出しました。許して、立っていられない……」 「ああ、おいで」 「ああ! ガリアード様!」  俺は許された。ガリアードが手を開いて俺を待つ。そして俺はその手の中に飛び込んで抱き着いた。  やっと、オワッタ。顔にはちょっと時間が経って、こびりついた精液、そしてガリアードの顔にもリリアンの出したモノ。だけど気にせず髪にもつくのも分かっていたけど、思いっきり抱きついた。これが正解のはず。 「ガリアード様の匂いに包まれて、幸せ」 「ああ、私もリリアンの匂いが顔について、幸せだ」  ガリアードがついに自分を「私」呼びに戻った。それは凌辱が終わった証だった。  そして俺は新たな事実を知ってしまった、俺の旦那は変態だった。
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