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コッチに来てから、おじさんに通販で買ってもらった服。時間かけて選んだ。
そういえば、予算が少し余ってるからって、ついでに買ったものがあった。出すのも忘れてたけど。
朝。
部屋から出てきたおじさんは「おはよう」の「お」を言いかけて固まった。
「おはよう、おじさん。ご飯できた」
「……おう、おはよう。この前買ったやつか？」
「うん」
胸当て付きのエプロン。胸のトマトの絵が、サダカさんちで食べたトマトみたいだ。腰回りを結構覆ってるタイプなので、スカートみたいにも見える。
「ボク、スカートが好きだけど、昨日みたいなこと言われると…つらい。気にしないとか、まだ出来ない。ママが居ないところでも、こういうことあるってわかった。でも、夜じゅう考えて、やっぱりボク、スカートはいて暮らしてみたいって。
だから、今はコレにするんだ」
「そうか」
「ご飯はついで。エプロンするついで」
「そうか」
家庭科の授業以来のお味噌汁は、しょっぱくて美味しくなかった。目玉焼きも固かったけど、おじさんは残さず食べてくれた。
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