1. at GYM

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1. at GYM

都内にあるプライベートトレーナーが経営するジムだった。 高見沢尚登(たかみざわ・なおと)とジェニファー・サンチェスは、その広い部屋で対峙していた。その様子を藤田陽葵(ふじた・ひまり)はハラハラと見守っている、ジムのオーナーの村上も腕を組み、興味津々に見学していた。 「ジェニー、もう終わりか?」 尚登が笑顔で問いかける。 「No, I’m still going」 だがジェニーは大きく息を乱していた、汗すら滴り落ちる。同じだけの運動量のはずだが、尚登は全く涼しい顔だ。 「もう諦めろよ」 どう見ても疲労は濃い、まだ30分ほどしか経っていないがジェニーの体力はさほど残っていないようだ。 「I say I’m still going on」(まだやるって言ってるでしょ) 言って再度身構える、セオドア仕込みのMCMAPだ。海兵隊で開発された白兵戦のための近接格闘術で、戦闘訓練をした兵士やテロリストの制圧を目的としたものである。 「尚登くん、もう、そのへんにしといたら……」
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