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高校一年生の夏の終わり。
森田君が亡くなった。
バイクに乗っていて事故にあったそうだ。
母から、そのことを聞かされた時、「え」と僕は言葉を発したきり、次の言葉が出て来なかった。
意味が分からなかったのだ。
亡くなったって、死んだってこと?
もう、この世にいないってこと?
え?あの森田君が?
衝撃だった。
森田君は中学生の時のサッカー部の友達だ。一時、一緒にいたこともあったけど、正直、特に仲が良かった訳でもない。なのに、僕は、どうしてこんなにも衝撃を受けているのだろう。自分で自分の気持ちが分からなかった。
しかし、僕が受けた衝撃は一時のことで、森田君のことは直ぐに僕の日常から遠ざかっていってしまった。
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