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「……で?なぜ、まだ居る?」
私にソレを向けたまま目を細めて問う仁睦さんに、コテンっと首を傾げてみせれば…しゃがみこんで先程と同様に私の心臓にソレを強く押し当てる推し彼。
っう…遂に心臓を射抜かれる瞬間がやってきたのか、、間近でみるとますますタイプの顔だ…尊い…ご尊顔を目の前で眺めながら逝けるなんて、有り難き幸せ─…
「逃げる時間は十分にあったはずだ。その為にわざわざ裏口に近いこの部屋に隠した。新次郎が来るまでの間にこの部屋を出ていく時間なんていくらでもあっただろ─…何故まだいる?」
何故…って、だってそれはっ、
「仁睦さんと約束したから」
「……は?」
「ここから一歩も動かないって、約束したでしょ?だからジッとここで待ってた。新次郎さんが来た時も、服を破かれた時も動かずにここで仁睦さんを待ってた」
理解出来ない…そんな顔で私を見つめる推しの表情をみて私は興奮する。新しい表情を見ることが出来て嬉しいのだ。あー…尊いな、この人
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