極道の推し活、始めました【完】

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私の発言に頭を抱えた仁睦さんは、銃口を押し当てたまま空いた方の手を伸ばし…近くに転がっていた私のショルダーバッグに手をかけた その中から財布を取り出し「…身分証」っと低い声で呟いてから、ヒョイっとこちらに向かってソレを投げた。そこまでするならご自分で財布の中身をご覧になられては?っと思わないこともないが言葉を発する勇気は無いので大人しく財布からマイナンバーカードを取り出し彼に手渡した。 「………まさか、高校生?」 この反応には慣れている。身分証…といわれて”運転免許証”を提示しない私のことを人は皆18歳以下のお子ちゃまだと判断するらしい。 ─…人類みなドライバーだと思うな? 「あ…私、免許とか持ってなくて、、」 「原付免許くらい持ってるだろ、普通」 「持ってませんっ!っていうか自転車もうまく漕げないのにバイクなんて乗れませんよ!」 「……中学せ、」 「大学生でっす!ピチピチの二十歳!今年で二十一歳ですけどっ、現役の女子大生で胸のサイズはエフっ、、んぐぐっ」 差し出したマイナンバーカードを口の中に押し込まれるという謎の拷問を受け、私の自己紹介という名のアピールタイムは呆気なく終了した
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