極道の推し活、始めました【完】

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「……き、綺麗すぎるっ!!ビー玉、水晶…クリスタルっ!!宝石を見つけてしまいました…しかも二つも……眼球という名の宝石っ、」 「あぁ…バカは健在か。大丈夫そうだな」 私から目を逸らし、新次郎に視線を送った仁睦さん。その問いかけにまた新次郎も「そのようですね」なんて返しているのでついカッとなって頬をふくらませて目の前の推しを睨みつける 「……なんだ、不細工だな」 「ぶっ…ブサイク?!ブサイクなんて初めて言われました…私ってブサイクだったの?何で誰も今まで言ってくれなかったんだろう。」 ムッと頬を膨らませ、上目遣いで睨みつければ大抵の男子はヘラヘラと笑って私の言うことを聞いてくれた。─…それが大学での遊び、メイドごっこのうちの一つだったりする。 しかしブサイクと言った当の本人、仁睦さんはその発言についてもう興味はないというような素振りを見せ、一度俯いて視線をシャットアウトさせた。 っかと思いきや、再び顔を上げて私と目を合わせる推し。その表情は何かを決意したような…強い意志を感じさせるものだった。
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