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なんていうか、そう、見た目に合わない感じ。
見た目はクール。切れ長の目に冷たい感じ。きれいなイケメン?なのかな。
でも口調はチャラい。チグハグ。で、一番の違和感が、
「あの、どこか出会ったこと、ありませんか?」
聞いた途端、吉田先輩の目がすうっと細められた。
「やっぱり?俺もそう思ったんだよね。」
「先輩も・・・、あれですか?」
そうとしか思えない。
「寺島忠三郎。」
「なっ・・・?!」
急に当てられた。こいつは誰だ、松下村塾だとしたら。。。
「当たりってとこかな。じゃあ味方。禁門の変は玄瑞が世話になったね。」
こいつ、やっぱり久坂さんのことを知ってる!?玄瑞呼びってことは・・・。
分かった。しかもこいつ呼びなんて前代未聞。誰もやったことないんじゃないか。
「吉田稔麿・・・、さん・・・・・・・・・・。」
「フッ、気づいたか。まさかね。同じ人がいるとは思ってたけどさ。」
「何故・・・、わかったんですか?」
「そんなの、あ、地元じゃないんだ。理解理解。」
こんな喋り方してたか?謎だ。生前もあんまり関わったことはない。
吉田さんが説明するには、幕末動乱期っていうのが30から40年。で、始まった1854年から149年後から40年の間に生まれた、「幕末の志士」の子孫やらつながりが深い家の子供にいわゆる転生するらしい。っていうのが言い伝えだったという。
他にもそんな人がいっぱいいるらしいってことだけ伝えられた。
久坂さん・・・、いるんだろうか。気になった。少しだけ。ほんとに。
「まっ、こっちじゃ珍しいことじゃない。面倒なだけっでさ。まあ、ここに連絡してみてよ。入学後、なんかいいことあるかもよ。」
そういやこんなひとだったわ、この人。
「俺」がボケてただけだった。。。
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