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prologue2
「それから数日後、アメリカで主要国首相を集めた緊急会議が行われたのです。その会議でどんな話し合いが行われたのか、詳細は明かされていませんが長時間の会議の結果、彼らをいくつかのグループに分け各国で場所の提供をすることとなりました」
それぞれの飛行機へ乗り込んでいくエイリアンは多種多様で姿形も様々。
「そしてここ日本からは人工島、宇出島が提供されました」
当時の宇出島へ降り立つエイリアンとそれを出迎える首相。
そして映像は当時のものから現代のものへと溶け合うように変わっていった。
「この番組ではあの日から二十年の月日を経て、現在も彼らの暮らす宇出島がどう変化していったのかをご一緒に見ていきたいと思います」
「ではまずは二十年前二月六日へ――」
これから番組が始まろうとしていた正にその時――リモコンに伸びた手がテレビを消した。
そしてリモコンをテーブルに戻した陽南は全身鏡の前に立つと自分の格好を改めて確認し始める。襟やジャケットや寝癖がないかなどを簡単に見ていく。
「よし!」
それを終えると気合を入れるように呟き、彼女は家を出た。
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