共依存

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共依存

目を覚ますと、辺りは暗くなり始めていた。 胸がツキンっと痛み、電気が走って快感を呼ぶ。 あぁあッ。んんんッ。 白いシャツのボタンを開ける。 痛む胸を見ると乳首に鱗が揺れた。 ディーの鱗だ。薄紅色の鱗が揺れてる。 揺れる度に痛みの電気が走って起つ。 いったん落ち着かせた。 喉が渇いて、冷蔵庫に行ってペットボトルの水を飲む。 飲みながらディーの所まで行くと、ディーはソファで、背もたれの方を向いて眠っている。 あれ? 背中にキズがある? そっとキズをなぞる。 う”っ っとディーが唸る。 そのまま指を下になぞっていって、ディーの後ロを触る。 ディーの後ロは鱗が花のように五つの花びらが塞いでいる。 鱗が硬く、指を入れたらちぎれそうだ。 指に力を入れてみる。 突如ディーの声がしてビクっと体が跳ねた。 「アロ、入れるなら、優しくして」 「ディー起きてたのかよ」 「アロ入れるなら、アロで濡らしてから入れろよ」 「んなコトしねえよ」 「そうか、残念だ」 「入れて欲しいのかよ」 「アロがシてくれるなら嬉しいよちょっと待ってイマ、、」 ディーが腰を浮かせる。 「シねえからな、今は」 ディーの言葉を被せるように言う。 「そうか?」 ディーがニヤリと笑う。 ディーは寝起きが可愛いな、素直で。 ディーはソファに座り直して、俺を手招く。 小さくため息をついて、ディーの足を跨いで前抱きになる。 俺は、ソファに膝立ちになっている。 俺の胸の所にディーの顔がある。 俺はディーの肩に前腕を置いて、ディーの首の後ろで手を組んで、ディーを見下ろした。 俺の乳首にある、鱗をディーが揺らした。 痛みとともに電気が走る。 俺のたったおチンチンがディーの腹に当たっている。 「勝手に乳首にピアスつけやがって」 「オレの物ってしるしな」 「しょうがねぇな」 ちょっと嬉しい。 「ディーの背中のキズどうしたんだ」 「成蟲にやられた」 「特殊スーツを壊されたのか」 「いいや、オレがスーツを脱いだんだ」 「ばかか、死にたいのか」 「顔がロプだったんだ」 「ロプ、奪われたっていう人か」 「そうだ、でも違うのは分かってたんだ。 でも顔はロプでさ、ダメだった、思わずスーツを脱いじまったんだ。 その時に、ちょっとな。 大した怪我じゃねぇよ、そのうち治る る」 ロプを思い出して嬉しそうにしている、ディーを見た俺は、不機嫌になる。 「もう、気を付けろよ、俺を見るまで特殊スーツを脱ぐな、わかったか」 顔を顰めてきつく言った。 「ん?分かった。 アロの言うことちゃんと聞くから、俺の言うことも聞いて」 「ん?外に出るなってことだろ」 「あぁ、それと何処にも行かないでずっと側にいてくれ。 オレがあげられるものは、全部あげるから、ここから出るの以外はなんでも」 「なんでだよ、そんなに嫌がるんだ」 「家から出たら死んじゃうだろ、絶対死なないで、オレから離れて行かないでくれ」 「俺だっていつかは死ぬんだぞ」 「それはオレも同じだよ。 アロは死なせないから、お願い。そばにずっとそばに」 抱きしめてディーは俺の胸に顔を埋めた。 ディーも病んでるな、俺も同じか!欠けたもん同士一緒にいたら、ひとつになれるか。 息をついて。 ディーの頭に唇を落とした。
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