予告されてたプロポーズ

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予告されてたプロポーズ

昨夜(ゆうべ) あなたから愛されて 今朝 あなたを見送った 家まで送り届けてくれたけど 私はそのまま出かけよう 身体に余韻があるかぎり 胸で響く恋の音 飽きた生活音にまみれて その音を失いたくない 手頃なカフェでまったり ミルク多めのコーヒー そのあと公園で鳩と遊び 飛び去る姿に自由を見た 夜になるまで時間つぶし 晴れた空に余韻が絡み合う それでもできるだけ 遠回りして家へ帰るよ 飽きた生活音に飲まれる 日常使いの自分を見ないように シャワーで切り替えて 洋服を着替えたら 待ち合わせの場所は さっき鳩と遊んでた公園 雑踏のすきまを縫って 薔薇の花束を抱えたあなたが 近づいてくる 予告されてたプロポーズ 大切なその言葉を聞くため 飽きた生活音は遠ざけてた 今日はずっと あなたの声を聞いていたい 胸の中で反響していく 恋の音が高鳴って ぽつぽつと街灯が きらめきを与えてくれる どんな未来を描いても そこにいるのはあなたと私 だからゆっくり少しずつ 飽きた苗字と決別していく 照れながら紡がれたプロポーズ この先  二人が奏でていく音を まだ見ぬ子どもに 飽きた生活音だと思ってほしい そうしたらそこには その子なりの恋の音がある そうしたらそこには 新しいきらめきの音楽がある
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