人魚姫からの脱出

《おっぱい観察日記》8/24

8月24日
この日、スピラから衝撃的な発言を聞いた。
ぼくはこの日記を燃やそうか、それとも死のうかとか思った。でもどちらも出来なかった。
スピラは人魚界の成人儀式の為に7月15日から8月末まで人間界に遊行する事が許された。
ようは危険でもある、人間と短い間、距離を置きながら接して、経験するという人魚界の掟だ。
「わたしはマサシさんがいないと生きていけない。
でも大切な父や母や人魚界の掟を破る事はできない」
こんな深刻な状況の中、スピラが泣きながらメロンソーダを飲んでるのを愛おしいと思い、胸元に垂らした水滴に欲情した。
また不思議な感覚に陥った。
スピラって15才だよな、、あれなんでぼくはこんな事を考えてるんだ。
「ねえスピラ。人魚の15才と人間の15才って時間は違うの？」
「一緒よ、わたし達の１年も365日」
スピラは不思議そうにぼくの顔をのぞきこみ、
胸元に顔をうずめた。