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咎人は初対面の人間と目を合わせるのが苦手だ。況してや、向かい合うことさえも無理に等しい。あの夜、レイモンドとお茶を飲みながら話をされたが、あの時も正直逃げ出したくて堪らなかったのだ。
ところが、今の咎人の場合は初対面の青年を前にしても平気でいられた。ここから離れたいとも、逃げ出したいとも思わない。
青年は咎人の存在に気付いていない。
気配を感じて後ろを振り返ると、そこにはジョナサンとレイモンドの2人がいた。レイモンドの方は何やら興味津々な笑みで、外部の来客を観察する。
咎人は嫌な予感がした。
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