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乗り気になった僕は、我ながら単細胞である。
居ても立っても居られなくなり、さっそく奏絵にメッセージがを書き送った。
唯一の共通話題であり、彼女の方が話しやすいボランティアのことを突っ込んで聞くことで、僕の下心をぼかせるような気もしたのである。
『今もボランティアやっているの?』
『メンバーのままだけど
今医者から控えるように
言われて休んでいるんだ』
やはり、体調が優れないのか。
彼女の蒼白だった顔色を思い出す。
美奈実の健康的な小麦色の肌とは、まさに対照的だった。
『そっか
大人しくしてなきゃならないんだ?』
『治ったらまた復帰する話は
しているんだけど
まだそれがいつになりそうか
ぜんぜんわからないんだ』
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