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そのあと、パントリーの補充作業をしているうちに店長が戻ってきた。
「あー疲れた、あー疲れた」
そう独り言ちて、掛けてあったエプロンを手に厨房に戻っていく。
(くっさ……)
ついでに喫煙所にも寄ってきたのか、すれ違いざまに、あからさまにヤニの匂いがしたが、僕は気づかないふりをした。
そうしているうちに僕はちょうど仕事上がりの時間となり、その場に居合わせた面子にあいさつしてタイムカードを押して、パントリーを出た。
ちょうどレジで釣り銭を数えていたキリエさんにも「お先に失礼します」と声を掛けた。すると、彼女はパントリーに目をやっていった。
「そういえば、あんま気にせん方がええよ、あの店長」
「はい?」
「あんな言い方しかでけんみたいやし。誰にたいしても」
「はあ」
何とも受け答えできずに、僕は逃げるように店を後にした。
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