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 彼女のアイコンを見ても、ショートカットの茶髪と白いニットをまとった女性の後ろ姿が写っているだけで、いったい誰なのか、皆目見当がつかない。  お手上げだ。  何年も会っていないなら、ここで目に入る髪の長さや色やファッションセンスでは何の手掛かりにもならないだろう。  ちなみに僕のアプリ名は「山下」である。  まんまといえば、それまでだが、彼女が別の「山下」と取り違えているなら、おそらく近いうちにメッセージを削除してくると思う。  少しのあいだ放っておいて様子をみるに限るかもしれない。
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