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奏絵とのやり取りが途絶えてしまってから、僕はまた何の張りもない無気力な毎日に戻っていった。
まだ全然、恋は始まってもいなかったが、つながりを感じられる女性の存在で、恋の予感からくる期待感や高揚感が僕には数少ない尊い希望だったと思い知った。
まだ何を手にしていなくとも、明日にたいして希望を持てるということに、どれほど僕が励まされていたか、失ったあとで感じた身体や心の重さで実感させられる。
他の誰かと打ち解け合うことが苦手な僕には、たぶん普通の年頃の男子と比べたら、このダメージはより強く響いていると思う。
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