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付箋には、作業内容と必要人数が書かれているが、その内容を現地を訪れた参加者らが各々吟味して、希望があれば世話役の人間に申し出て付箋をはがして渡すことになっているのだった。
一方では、なかなか引き受け手の見つからない仕事は、世話役の学生が案内所で待機している学生たちにやってもらえないか個別に交渉しているようである。
僕たちは四人でやって来たが、二人ずつに分かれて夕方またここで合流することを確認し合った。
それで皆で掲示板にやってきたところ、新しい付箋を貼り付けたショートボブの女子学生がこちらを振り向いた。
自分とそう背の高さが変わらないナチュラルメイクの彼女は、僕たちに黙って一礼して横へずれたが、彼女の首から下げられている名札を見て僕は固まった。
(「板橋奏絵」!?)
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