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記憶の奥でサムウェア
久しぶりにあなたに会って
忘れていた後悔を思い出した
あの頃と変わらないね
とは言ったけれど
確かに
雰囲気も存在感も
変わらないけれど
私の中にあったはずの
きらきらした
ときめきがなかった
歳をとったせいかな
卒業したときに
その恋も卒業したからかな
でも
多分そうじゃなくて
あなたに告うべき言葉を
伝えずに終わらせたせいだね
とても 好きだった
すごくすごく 好きだった
あの頃を思い出してみると
私の中にはそれしかなかった
ちゃんと言葉を告げていたら
何かしら歴史は変わって
歩調を合わせながら
生きてきた道だったかもね
あなたに会うまで
そんな気持ちすら忘れていた
想い出が笠を被って
後悔の気持ちすら消えていた
ときめきは残ってるよ
記憶の奥でサムウェア
おかしいね
久しぶりにあなたに会えて
塞がれた道が通ったみたい
私の恋は叶うべきじゃなかった
忘れられた想いには
申し訳ない気もするけれど
あなたに会えたことで
今の恋が本物だと思えたよ
だから
感謝してると微笑むの
悪女的に考えてるわけじゃなく
私と恋をしないでいてくれて
ありがとう
大切にしたいときめきは
今の私が
大事にしたい恋だから
あなたと共に歩けない
それが私の恋だから
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