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二十二時くらいには全部終わったので、あとは部屋でジュースを飲みながらだらだらとマンガを読んで過ごした。
そろそろ寝ようかと思って時計を見ると、8/31 23:57 と表示されていた。
振り返ってみれば、充実した夏休みだったなと思う。充実した夏休みだったということにしておく。最終日だけは。
マンガを閉じてどこかにいる神様に祈る。
「明日の準備は万全だ、九月一日来い。夏休み終われ。さあ」
そしてデジタル時計の表示が 9/1 00:00 に切り替わった。
***
はっとして目を覚ました。
「やべえっ。遅刻だ!」
自分の部屋の、ベッドの上。とっくに昇った太陽がまぶしい光を投げている。
慌てて机の上のデジタル時計に目をやると、8/31 10:17 と表示されていた。
「おいふざけんじゃねえぞ! またかよ! もう宿題なんてやらねえからな。絶対にやらねえからな」
四回目の八月三十一日の朝、俺は軽くキレた。
「どこの誰がこんなことしやがったのか知らねえが、次また八月三十一日にしやがったら殴るからな、おい」
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