終わりの始まり
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終わりの始まり
「実は、さ……俺、お前ンとこ来られるの今年で最後なんだわ」 少し俯きがちにボソッと小さな声で呟く兄貴。 「へっ?!」 その言葉の意味の理解が及ばず、思わず間抜けた声を出してしまった僕を見て呆れたように 「だからぁ……始まるんだよ、これから」 「どういうこと――」 「そぉゆうこと」 兄貴はそれ以上語らず、にやにやと意味深な笑みを浮かべるだけだった。
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