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今すぐ受け取って早いとこ悩みの一つだけでも解消したいところだけど、そんな簡単にはいかないよね?
「あのさ……何?」
「何って?」
「じ、条件があるって言ってたじゃない? わたしも、タダで借りるわけにはいかないし」
「ああ。二つある。返答によっては貸せないかも」二つもあるんだ。それも答えによっては貸せないって。
何、何? だから、早く言ってよ〜。
そんなわたしの心境を察してわざとやってるのか、田中くんはカフェオレを一口飲むと、口を開いた。
「一つは、金が必要な理由を納得出来るように説明すること。もう一つは、俺の彼女になること」
あー、説明ね。えっ、そんなのでいいの?
あ、でも納得できるようにか。うちの事情話して、納得してもらえるのかな。
あ、いや、違う。
もう一つの方だ。
なんて言った? 聞き間違い?
「意味がわかんないか。ポカンとして。金が必要だから小金持ちに告白しまくってたんだろ? 玉の輿に乗って悠々自適な生活送りたい? だとしても、あんな数撃ちゃ当たるみたいなやり方はーー」
「違う、そうじゃなくて」
「えっ?」
「か、か、彼女って?」
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