9.二十才 大学三年生 夏から秋
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真昼の愛人期間。 僕が達するとき、隼は必ず命じた。 隼の声は僕を従わせる。目を逸らすなと命じる。 「オレを見ろ。逃げるな。最後まで」 迫り上がってくる熱いかたまり。 容赦なく高められて散らばっていきそうな意識を必死に集める。 隼の目を見る。 隼の目が僕を貫いていく。僕は逃れられない。 逃れようとは思わない。
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