モノローグ 〜 ボクの居場所

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確かに、この世の中でいる限り、辛い事や悲しい事はあるのかも知れない。でも、それを誰かの責任にしてしまうと、殊更に辛く悲しくなってしまうのでは無いかしら? 人類史上始まって以来、人間の歴史は争いの歴史。何時も歴史の裏側では、誰かが血と汗と涙を流し続けている。ヒトは、何処かで認め合わなければならない。何時かは許し合わなければならない。‥‥‥冷たい世界は、誰かが終わらせなければならない。 ‥‥‥‥‥‥そうダッ! この世でどんなに辛い事があっても、この世でどんなに悲しい出来事が起きても、ボクさえいなくなれば、何も無いのと同じ。このボクがこの世から消えてしまえば良い。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥!! 今思えば、その頃のボクは、何処か頭のネジが外れてしまっていたと言うか、心の中で何かが狂ってしまっていたのかも知れない! ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。 人間社会から逃れる様にして、アルバイト先の製菓店や劇団から離れてしまってから、2週間程が過ぎていた頃。春の訪れを待つ事も無く、ボクは、或る日の午後、山陽新幹線の車窓から移り行く景色を眺めていた。冷たい世界を終わらせる為に。旅行バッグの中には小麦粉爆弾を応用して拵えた爆発物を携えたままで‥‥‥。
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