モンタージュの肖像

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「‥‥‥で、皆が手に入れた情報を纏めて見ると〜。先ず、山っちと敬子の話だと?」 悦子は、早速、事件解決へと向かう為に、陣頭指揮を執ろうとするのだった。磯貝敬子巡査部長と山村俊哉巡査は、熱海にある温泉街の女将から聞き及んでいる情報を、悦子に話そうとしていた。 「‥‥‥灯油タンクの男は、付近の監視モニターで確認済みです。一応、科捜研へ依頼して置きましたので、もう直ぐ結果が出る頃だと思いますけど。」 山村が、その様に報告すると、全てを見通しているかの様に、悦子は呟いた。 「‥‥‥どうも有り難う。わざわざ熱海まで行った甲斐はあったみたいネ!?」 「‥‥‥。。。‥‥アッ、いえっ!」 その時、敬子と山村は、互いに顔を見合わせて、苦笑いを浮かべていた。更に、悦子は、江藤に話す。 「‥‥‥次、江藤君!‥‥‥坂巻から提供された証拠品の解読について、分かってる事を報告して貰えないかしら?」 「‥‥‥‥‥‥はい。」 江藤茂巡査部長が、坂巻から受け取ったUSBメモリには、かなりの内容が一部始終窺える程に刻まれていた。‥‥‥まるで、山陽新幹線爆破と神代玲美殺害の関連性を物語るかの様に、その標的は、冷たく、妖しくも、まるで殺人鬼であるかの様に微笑っていた。
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